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子育て支援でのNLPコミュニケーション

子育て支援の現場で相談員として0歳から18歳までの子どもがいる家庭のあらゆる相談に応じている人から聞いた話です。

相談の場は、相談室、電話、ご家庭に伺うこともあります。また、発達がちょっと気がかりな子や育児不安のあるお母さんたちの親子グループを週に1回(年間35回)運営しています。

悩みを抱えているお母さんが、相談室にいらしたり電話をかけるのはとても勇気のいることです。
緊張しているお母さんが安心して話せるように更に私との信頼関係を築くためにペーシング、ミラーリング、バックトラッキングは欠かせません。

NLPのカウンセリングメソッド、メタモデルの質問、肯定的意図リフレームなどの基本的なスキルがとても役立っています。

電話の場合は匿名での相談がほとんどですが小さな声で話し始めた方が、だんだんと声のトーンが上がり
元気を取り戻していく様子が伝わってくると私も嬉しくなります。また、想像をはるかに超える厳しい状況にいらっしゃる方もいます。

今回は、たくさんの相談ケースの中で、ポジションチェンジを使って変化が起き終了した印象深いケースをお話しします。

Aさんは、4歳の女児Bちゃんと1歳の男児の二人のお子さんのお母さんです。電話で「Bのことが愛せません。
写真の中のBはかわいいけれど、実際に目の前にいると、かわいいと思えず冷たい態度でいじめてしまいます。これは虐待ですか?」

と震える声で尋ねられました。私はしばらくお話を伺い、気持ちを開いてくださっていることが伝わってきたところで「一度、来所されませんか?」とお誘いしました。

Aさんは、Bちゃんが幼稚園に行っている時間帯に弟くんをつれての来所相談を重ねました。

弟くんをご主人に預けてAさん一人で面談にみえた日に、ポジションチェンジをしました。
Bちゃんの中に入ったAさんは「ママもっと笑って。ママにもっと甘えたいよ。」と言いました。
Aさんのいすにもどると、「私は毛布のようにBをつつんであげればいいのかもしれない
Bは毛布に包まっているのが大好きだから・・・」とス~と一筋の涙を流しておっしゃいました。

その後、Bちゃんを「愛せない」という言葉が「甘えさせてあげられない」という言葉に変わり、さらに「甘えさせてあげたい」と変化していきました。そして、「布団の中で一緒に絵本を読みました」
「一緒に作ったお団子を食べながらお月見しました」「Bがなんだか甘えん坊になってきました」と母と子の温かいぬくもりが伝わってくる報告が増えていきました。

Aさんが楽しそうにBちゃんのことをお話されるようになり約1年間の相談は終了となりました。

私は、どのような状況であっても、どんな方でも、NLPの前提である相手の尊厳を大切にすること
相手の意欲を高めること、を心がけて相談を受けています。この前提を心がけることで私自身、落ち着いて話が聴けている実感があります。そして、相談者が本当に伝えたいことは何か大切にしていることは何か本当はどうしたいのか・・・を聴き取り、伝え返していくことで相談者自ら答えを見つけ、元気を取り戻していく・・・という結果を創り出しています。
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