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発達障害とNLP

発達障害を持つ子どもを個別に支援するのが仕事の友人がいます。

宏くんは陽気で元気な男の子ですが、発達障害の診断を受けていました。

集中できない、気が散りやすい、衝動的な行動を起こしてしまう、忘れ物が多い、等の理由で、先生に度々叱られるので、宏くんはすっかり授業がつまらなくなり、学習意欲を失っていました。1年後は卒業なのに、進路への目標を持つこともできませんでした。

発達障害は脳の機能の偏りによって症状が現れるものと考えられ、親の育て方や躾が原因ではないといわれています。

宏くんは、幼少の頃からこういった症状がみられたので、いつも周りの大人達に注意をされてきました。
普通の学校の普通クラスに通っていましたが、このような症状を自分でどうすることもできないため、学校生活で様々な困難を抱えていました。

そこで私は、SCOREモデルを使って宏くんの現状を把握し、対策を探すことから始めました。

S(現状)→机にうつ伏せて先生に注意される。学習意欲を失ってしまっている。

C(問題)→板書ができない。授業についていけない。つまらない。

O(望ましい状態)→授業の内容を理解できるようになる。板書ができるようになる。学習意欲が高まる。

R(リソース)・・・

E(結果)→宏くんの学校生活がより豊かなものになる。
進路への希望、目標ができる。

すると「R」リソースには複数の人間の協力が必要なことがわかり、私は周囲の理解とサポートを得ることを始めました。

まず、頑なになった先生の心をほぐすことから始まりました。

学校の先生は授業を前に進めなければならないので、時間的に一人ひとりのニーズに応える為の授業は出来ません。
私は先生に宏くんの特性のこと、ニーズのことを、ここでもNLPで学んだミルトンモデルやメタモデルを用いて、先生に理解してもらえるように話したところ、以下3つのことを実行してくれました。

1.集中しやすい座席を考える。
板書をするときは黒板を時系列に区切って半分は消さないで残しておく。
→書くのが遅い宏くんはこれでだいぶノートがとれるようになりました。

2.V=ビジュアル、A=聴覚、K=体感覚のうち、Aが苦手な晃くんがイメージをつかみにくい教科は、色を使ったりイラストや4コマ漫画を描いたりして視覚で理解できるような教材をつくって渡す。

3.かっとなって衝動的な行動を起こしてしまいそうなときは、その場からいったん離れて決まった場所にいくように宏くんにすすめる。

こうして小さな成功体験を積み重ねているうちに宏くんは段々50分間の授業を集中して受けられるようになってきました。できた所をほめると、次の事にも取り組んでくれるようになりました。
その上、宏くんにわかりやすい授業は他の生徒にもわかりやすい授業になったのです。あきらめていた進路に関しては、得意のスポーツができる学校に進学したいという目標ができました。

日本では現在、通常学級に通う子供たちの40人に1~2人の割合で宏くんとおなじ発達障害の生徒がいると報告されています。

身近に障害を持った人がいなければ、なかなか障害と向き合う機会はありませんが、私は全ての人が社会でリソースを生かして活躍できる大切な存在だと信じています。

発達障害を持つ子どもたちが社会からの理解を得て、いずれは自分で「R」リソースを導き、障害を克服できるようになること、そして尊厳を大切にされて社会で活躍できる存在になることが、私のメタアウトカムです。

宏くんはこの春、無事に第一志望の学校に合格することができました。
大好きなスポーツに打ち込んで、進学先の学校で元気に過ごしているそうです。
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